
『知ることから、はじめる。みんなの妊活研修』を社内で実施した。話したのは“人生”だった。
2025年6月、ワンメディアでは「人生と働き方を見つめ直す時間」として、全メンバー向けに研修を実施しました。ユニ・チャームさんが企業向けに提供しているプログラム『知ることから、はじめる。みんなの妊活研修』は、妊活に限らず、ホルモンや体調の知識、ライフプランやキャリア設計を含む“人生全体”を男女問わず考える内容です。
実施にあたっては、COOの余頃を中心に管理職メンバーで意図と構成を丁寧に議論し、「押しつけにならず、対話と知識を届けられる場になるか」を慎重に検討した上で開催が決定されました。
(この研修についての詳細は 『知ることから、はじめる。みんなの妊活研修』Webサイトをご覧ください。)

そしてこのコラムは、『知ることから、はじめる。みんなの妊活研修』をきっかけにワンメディアの女性管理職3人が語り合った“人生設計”の話です。座談会のようで、ふとした言葉が刺さる、静かで熱のある対話でした。
立場も違えば、価値観もバラバラ。それでも、どの言葉にも「いまをしなやかに生きる」リアルがにじみ出ていました。
話者プロフィール
・余頃 沙貴
取締役COO
広島県出身。弁護士を目指して上京するも、東京大学在学中に広告・メディアの魅力に出会い、LINE株式会社に入社し大手企業のブランディング支援を担当。2021年7月にワンメディアにジョインし、ショート動画事業を立ち上げ。2022年9月より取締役に就任し、コンテンツスタジオ事業を統括。2024年6月より取締役COO。前例のない大型プロジェクトを実現する情報分析と因数分解はお任せあれ。好きな食べ物は、出張先のカフェで食べる朝のパンケーキ🥞
・近藤 望美
チーフプランナー/マネージャー
映像制作会社でプロダクションマネージャーとしてTVCM制作を4年間経験。2019年にワンメディアに入社し、プロデューサーを経て、現在は念願のプランナーに転向。TikTok for Business Japan Awards 2024で2部門受賞、YouTube Works Awards 2025ファイナリスト。 狙ったターゲットに対し的確に好かれる広告を作る企画力と、アイデアを絶対に形にする実装力に定評あり。漫画もアニメも大好きな一児の母👶
・久保 愛
プロデューサー/マネージャー
大学在学中、WEBメディア運営会社でインターンを経験後、動画制作会社に入社し動画撮影・編集、WEBサイト制作などのディレクターを経て、2020年にワンメディアへ入社。現在はプロダクション事業部のマネージャーとしてSNSに特化した広告案件のプロデュースを行う。 丁寧さと気遣いに溢れた仕事ぶりで担当案件のリピート率トップ。プライベートは音楽や写真など趣味は幅広く、フォトグラファーとしても活動📸
“選択肢”って、自分で増やすものかもしれない
ーまず「人生設計」っていつから考え始めたか、聞いてみましょう。余頃さんは今32歳ですよね。
余頃:20代は、“東京でちゃんと働く自立した人になりたい”っていうのが目標で。あまりライフプランって意識してませんでしたね。生活と仕事を分けるタイプでもなかったし。30歳近くなって、周りから「これからどうするの?」って聞かれるようになって、ようやく自分でも言語化するようになってきました。
左から久保・余頃・近藤
久保:めちゃくちゃ共感です。私も今30歳になるタイミングなんですけど、ちょうど友だちの結婚や出産が増えてきて、「あれ、私は?」ってなってきたところで。なんとなく“考えなきゃいけないフェーズに入ったんだな”って感じてます。
近藤:私は既婚で3歳の子供がいますが、結婚も出産も流れに任せた感じです。昔からの憧れとかではなくて、「あ、いけそう」って思った時にそのまま進んだ感じ。結婚式もミニマムで、出産も仕事も手放したくないって強く思ってたから、家族とはちゃんとすり合わせしました。仕事と家庭、どっちも大事。だからバランスは意識してるかな。
余頃:私にとっての幸せは、“やりたいことをやれてる状態”なんです。だからこそ、それをどうやって続けていくかがテーマ。健康とか家族とか、全部“やりたいを止めないためにどう整えるか”って発想になりますね。
『知ることから、はじめる。みんなの妊活研修』って名前だけど、話したのは“人生”だった。
ー先日、ユニ・チャームさんに依頼し社内で『知ることから、はじめる。みんなの妊活研修』を開催しました。ユニ・チャームさんとお仕事をご一緒する中で企業向けプログラムとしてこの研修を提供されていることを知ったのがきっかけですよね。妊活研修についての印象も、ぜひ聞かせてください。
余頃:ワンメディアでも産休・育休を取得するメンバーが男女ともに居るし、クライアントさんが向き合っている世界に私たちも向き合う良い機会だね…という話から実施を決めました。とはいえ、「研修やります!」と社内で周知する時には、正直、“どう受け止められるかな”って不安もあったんです。「妊活」という言葉からは「女性特有」と捉えられてしまうも考えられますし、「個々のライフプランを赤裸々に出して欲しい」という狙いでは無いので…。でも研修が終わってみたら、みんなの反応がすごくよくて。
研修は、ホルモンバランスなどカラダに関する知識、ライフプラン・キャリアプランについて、妊活や人生の選択肢の話など。『知ることから、はじめる。みんなの妊活研修』という名前ですが、男女年齢問わず「人生設計を考える研修」と言える内容でした。
研修の中では自分のキャリアプラン・ライフプランを考えるワークシートの記入タイムがありました。そして事前に希望した3名が、任意の項目のみ記入内容を発表。講師の方もプライバシーに十分配慮し、安心して話せる空気づくりを大切に進行してくださいました。発表内容は、自身が心地よく過ごせる環境についてや5年後・10年後の展望など、業務を通じて会話したことがないエピソードばかり。ちなみに余頃の仕事とプライベートの割合は「9:1」。
余頃:「あの話ができてよかった」「業務以外の視点で自分を考えるきっかけになった」って声がたくさんあって。“妊活”と聞くと女性に限った話だと思われがちですが、実際は男女年齢問わず、“自分の人生をどう選ぶか”を考える場でした。キャリアやパートナーシップ、健康管理……あらゆる選択の重なりを見つめ直す時間だったと思います。
久保:本当にそうでしたよね。ふだん、キャリアについては職場でも話すけど、結婚とか子どもとか“人生全体の話”ってあまりしないじゃないですか。だからこそ、あの日の時間はすごく特別でした。
近藤:私は当日参加できなかったんですけど、最初は“妊活”って言葉にビビってて。もっと重い話かと思ってました。でも、あとからみんなの話を聞いて、妊活の方法を伝える研修ではなく、妊活を一つの切り口として個々と仕事の関係性をお互いに知る場だったと気づいて。「あ、そういうことだったんだ」ってハッとしました。むしろ、そういうことを“会社の中で共有できる空気”があるのが、すごくいいなって思いましたね。
全部は経験できない。でも、知ることはできる
ー皆さん、管理職としても日々メンバーと向き合っていると思いますが、どんなことを意識していますか?
余頃:役職が上がると、視野も狭くなりがちだなって思っていて。特に、“自分の経験だけで判断する”のは危ないなって。だから私はできるだけ「知らないことを知る努力」を意識しています。
久保:婦人科系の不調とか、体のことで出てくる相談って本当にセンシティブなんですよね。今の組織ではたまたま私が女性管理職だから、女性特有の悩みを相談してくれるのかもしれないけど、それだけじゃ足りない。性別は関係なく、「この人になら話せる」って思える空気をどう作るかは、ずっと考えてます。
近藤:私はプランナー職なので、どちらかといえば”自分の好きなことと仕事がイコールな人たち”のマネジメントをしている立場だと思っていて、だからこそ抑えつけたくないなと。手法よりも成果を重視して、ちゃんと成果を出していれば、今やりたいことに全力投球できるような空気と環境を作りたいと思っています。
余頃:女性管理職って、“全部経験してないといけない”って見られること、ありません? 結婚も、出産も、キャリアアップも、パートナーシップも…それぞれの成功例を持ってないと語っちゃいけないみたいな空気。でも私は「全部経験していなくていい、でも知ろうとはしたい」って思ってます。
やりたいことに、ちゃんと向き合える場所
ー皆さんはなぜ、ワンメディアで働き続けているのでしょう?
余頃:私は“やりたいこと”と会社の方向性が今すごく合っていて。この環境にいることで、自分のキャリアも自然と次のステップに進んでる感覚があります。情報の流通量を上げるとか、働き方をより良くするとか、前職での経験も活かせてるし。
久保:“成果で見てくれる”って、言葉にするとドライだけど、私にとってはすごく安心できるスタンスなんです。プライベートをどうこう言われることもなく、ただちゃんと向き合ってるかで判断してもらえる。そのバランスが、働きやすさにつながってる気がします。
近藤:“子どもいるのにすごいね”って言われると、ちょっとモヤモヤする時もあって。私は子育ても仕事も、自分で“やりたい”と思ってやってるだけ。なのに、「どっちかを犠牲にしてる」って前提で話されると、ズレを感じるんです。ワンメディアには、それをわかってくれる人が多いなと感じてます。
ーそれぞれに、“ここならやれる”って実感があるんですね。
近藤:そうですね。みんな“事情”はあるけど、それより「どう向き合ってるか」を見てくれる空気がある。だから、無理せず続けられるのかもしれません。
“正解”はない。でも、自分で選べばいい
ーでは最後に、いまの管理職としての思いや、後輩に伝えたいことがあれば教えてください。
久保:私は、「好きなことを仕事にする」って決めてるんです。メンバーにも、「好きをちゃんと見つけて、それを自分の武器にして」って話すようにしてて。ただそれは、「この仕事が好き」から入る場合もあれば、「与えられた仕事からいかに好きなポイントや楽しみ方を見つけるか」という意味も含んでいます。やることの中に好きが見つかると、やっぱり前向きになれるから。
近藤:企画って、大きいことやりたい人が多いじゃないですか。でも、実際は地道な作業の連続。それでも「やりたい」って言ってくれる人がいたら、私たちも全力で応援したくなるんです。まずは口に出してほしい。
余頃:私、自分の人生で“選択肢”に悩んだことってあまりなくて。選んだら、もうそれを正解にするだけ。パラレルワールドの自分と比べても仕方ない。だったら、今の選択に全力投球する方がいい。その積み重ねが、自分のキャリアを作ってると思ってます。
ユニ・チャーム「知ることから、はじめる。みんなの妊活研修」について

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